東洋医学は気の医学

生命現象の根源を中国では気、インドでは「プラーナ」、ギリシャでは「プノイマ」、ラテン語では「スピリット」と古代の人は呼びました。また、病気・元気などの言葉をみれば分かるように、東洋医学は気と深い関係にあります。 さてそれでは、中国人の言う「気」とは何でしょうか。病気という言葉の中にある「気」とは何でしょうか。

気の医学とは
体内をめぐる気のルート(経絡)の発見が気の医学の発展につながりました。医療は気のバランスの回復、養生は気のコントロールが目的です。気を巡らす術として呼吸法・導引(気功)・鍼灸を考え出しました。気功とは、気を訓練・鍛錬するという意味です。

気の治療の一番原初的なものは「手当」です。
「日のいる時さまざまの病を患う者をもつ人は、みな之をイエスに連れ来たれば、いちいちその上に手を置きて医し給う(ルカ伝)」
手掌から強力な気を出すことのできる人は、手を当てることで病変部を癒すこと(ヒーリング)ができるのです。中国の気功師はこの治療法を発展させて気功治療を行います。

針灸治療は単なる神経・筋肉の刺激治療ではなく、気を調整し経絡を調整する高度な治療法です。自分でできるものとしては「太極拳」や「気功体操」があります。また、森林浴・丹田呼吸法・ハタヨーガ(ヨガ)などもすぐれた気の養生法です。座禅・瞑想・合気道・などの武道・書道なども同様です。
病気の原因には、身体の異常、精神の異常、気の異常によるものがあります。身体の異常は検査によって調べることができますが、精神の異常と気の異常は検査で調べてもわかりません。ところで、気が身体と精神を統括していますので、気を調整すると身体も精神も治療することができます。
気が身体と精神をコントロールし、統合していると考えられます。身体の異常、精神の異常だけでなく、気の異常も診断することが大切です。気の異常をもっとも簡単にとらえる方法にはバイデジタルーO ーリングテストがありますが、検者の手をセンサーとして患者にかざして検者の筋肉の緊張度合い(筋のトーヌス)の変化を捉える方法のほうがより正確であり、鋭敏であり、迅速です。気功・鍼灸・按摩・導引で気を補い気の流れを調整し、漢方薬で血と水を調整するのが中医学である。気がわかると、漢方薬の気と患者の気が合うかどうかがわかり、漢方薬の診断も正確にできるようになるのです。

気の治療・気功治療の実際
1. 気功治療は五感を使って治療をします
触覚   ①手当(てあて)・ハンドヒーリング
気功治療の原点は手を体表に当てて気の流れを調整することにあります。手当とかハンドヒーリングといわれるものです。乳児は気の流れがよくて、手足からたくさんの気が出ています。だから、赤ちゃんを「だっこ」したり、「おんぶ」したりすると気持ちがよいのです。また、赤ちゃんの手掌や足裏を自分の肩に当ててみると気持ちがよくて肩こりがよくなります。
どんな人でも手から気は出ていますので、10 ~ 30 分間手掌を患部に当てていると痛みなどはかなりよくなります。子どもさんが腹痛を訴えるときは試みて下さい。
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